「建物礼賛」日本民家園・江向家(農家・組頭)
この日本民家園を訪問する前から、合掌造りの家が見れるのではとの期待がありました..やっと実現です..
最初の江向家は、富山県五箇山地方のもので、岐阜県の白川地方とは、また趣が違った造りです..緑の森をバックにして、豪華な佇まいです..
豪雪地帯であることから屋根が急勾配で、側面の灯り取りの出窓がアクセントになっていて素晴らしいです..
(時代は、17世紀後期から18世紀初期)
今回は、出入口の位置の違いで、呼称が変わるのを学びました..長方形の家屋の長い方に出入口があるのが「平入」、短い方が「妻入」と言うそうです..この江向家は、「妻入」になります..
軒の茅葺きの厚さも写真に収めてみました...凄さに圧倒されました..
内部へ入ると「ニワ」という土間に馬屋と台所(写真下)が有り..床上は、接客用の「デイ」(上左)と日常の場の「オエ」(上右)という部屋に、それぞれ囲炉裏が備えられています..
天井に目をやると..先が曲がった豪快な梁(はり)を確認出来ます..山の斜面に生え、自然にカーブして伸びた幹を利用していて「チョウナ梁」というそうです..見事です..